看護士として働いていた20代女性の寮体験です。年々、待遇がアップしている看護士ですが寮も充実しているようです。参考にして下さい。
どんな職場で働いていたのか
ある総合病院の看護師として働いていました。
どんなタイプの寮
その病院では、個室、ワンルームタイプの女子寮を複数持っていました。
以前は、トイレとお風呂が共同の寮でしたが、それでは入寮希望者が少なり、ひいては、看護師として働いてくれる人が少なくなる、という理由から、待遇改善が図られ、個室、ワンルームタイプの寮に変わりました。
病院に勤めている人全員が希望すれば入寮できるわけではなく、基本的には、交代勤務のある看護師しか入寮できず、しかも、自宅から病院までの距離が10キロ以上離れていることが条件でした。
看護師は、朝8時半から17時までの日勤、16時半から0時半までの準夜勤、0時から9時までの深夜勤、いずれも1時間程度の休憩時間を含んだ三交代勤務が原則でしたから、そういった不規則な勤務に対しての配慮で、看護師しか入寮できなかったのだと思います。
寮には、病院が独自に持っている寮もあれば、近隣の建物を1棟丸ごと刈り上げた寮もありましたが、公平感を出すために、広さと料金はほぼ同じようになっていました。近隣の建物の場合、駐車場がついている、といったメリットがあり、その分、料金も上乗せになる、という仕組みで、どの寮がよいかは、希望を反映するという形になっていました。
⑧寮費
寮費は一律10000円で、駐車場のついているところは、それにプラス3000円かかりました。給料天引きです。
⑤寮の設備
部屋はワンルームで、ユニットバスとミニキッチンがありました。
また、病院が持っている寮は、入口は一つで、あとは個室のワンルームという形でしたので、共同スペースには、洗濯物を干す場所や、ラウンジ、洗濯機置き場などがありました。
借り上げの寮では、まったくの個人のアパートと同じようなワンルームマンションです。
⑨寮に入るための条件
寮に入ることができる期間は、原則3年程度を目安に、と言われていました。しかし、それを超えて、最大8年までは入寮することが可能でしたが、それ以上は寮を出て、自分でアパートなどを借りないといけない仕組みになっていました。
なぜなら、給料が少しずつ上がっていくため、寮にいなくとも、住居手当をもらって、アパート代金を支払えるだろうから、ということが理由の一つのようでした。だいたい、夜勤もすると、新人の頃でも20万円程度は手取りでありました。
加えて、新人のうちは、仕事にも慣れていないため、勤務時間をすぎても、いわゆる奉仕残業などもあったため、勤務場所と住まいが近いほうが、身体的に楽であろう、ということもあり、優先的に寮に入ることができました。
私の場合、就職して3年の間、寮で生活をしました。
⑩寮のいい点・悪い点
寮生活の良い点は、とにかく勤務場所に近いところにあるため、通勤時間がほぼないに等しく、そのため、夜勤前でも睡眠時間を確保しやすいということがありました。家賃も安く、貯金をしやすいというメリットもありました。
反面、病院が持っている寮に入寮した場合、個室とはいえ、プライバシーの面では、あまりよくありません。ほかの人が遊びに来ても、女性しか室内に入ってもらうことはできず、両親を含めて、男性の場合、基本的には、ラウンジで話すことになります。
どこかに長期間遊びにいっても、バレバレになります。その点が苦痛な人は、病院の持つ寮ではない寮を選ぶということもできますが、それでも、なんとなく人の干渉をさけることができません。そのような点が、困ったところでした。
ただ、慣れない土地に就職をした場合、様子もよくわからないので、まずは寮に入り、付近の様子を把握したうえで、自分の納得のいく住まいを探す、ということをしてもよいのではないかと思います。その間、お金も貯まりますし、それを元手にすればよいのではないでしょうか。